マスク着用が原因で日中の眠気が増加!その理由と予防策を解説
マスクをつけていると、なぜか日中に眠気が増すことはありませんか?
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、マスクを着用する時間が増えたことにより、眠気をはじめ、さまざまな体の不調を感じる人がいます。
この記事では、マスク着用で起こる眠気や体調不良の原因と予防策について解説します。
マスクで眠くなるのは酸欠などが原因
マスク着用が原因で日中の眠気が増加することがあります。
通常、人間の体内では適切な酸素濃度を保つために、二酸化炭素を排出するための呼吸が行われています。
しかし、マスクをつけることで酸素が入りにくくなり、二酸化炭素がたまってしまうと、脳に酸素が供給されにくくなり、眠気を引き起こしてしまうのです。
このような状態で酸欠になっていることは、なかなか自分では気がつかないため「隠れ酸欠」とも呼ばれています。
また、ストレスや不安による交感神経の過剰刺激も原因になります。
マスク着用により、自分自身や他人への感染の不安や、息苦しさなどのストレスがかかってしまう場合もあります。
このストレスや不安が、交感神経を刺激して、日中の眠気を引き起こすこともあるのです。
更に、口呼吸による口腔乾燥も原因のひとつと考えられます。
マスクをつけていると、鼻呼吸がしにくくなり、口呼吸することが増えます。
しかし、口呼吸は呼吸が浅くなり、正しい呼吸ができず、喉や口の粘膜を乾燥させ、眠気を引き起こしてしまうことがあります。
酸欠が原因でさまざまな体調不良になる場合も
マスク着用による酸欠が引き起こす、主な症状には、眠気以外に以下のようなものがあります。
- 頭痛:酸欠が続くと、脳に酸素が十分に供給されなくなり、頭痛を引き起こす可能性があります。
- めまい:酸欠が原因で、身体のバランス感覚が崩れ、めまいを引き起こす可能性があります。
- 疲労感:酸素不足によって身体のエネルギー供給が減少し、疲れやすい状態が続くことがあります。
- 呼吸困難:酸欠が進行すると、呼吸困難を引き起こす可能性があります。
- 意識障害:酸素不足が続くと、意識障害が起こることがあります。
酸欠状態からの眠気を防ぐために
酸欠状態からの眠気を防ぐためには何に注意したら良いのでしょうか?
適切なマスクの選択
酸欠状態を防ぐためには、マスクの素材や形状、サイズなどを選ぶことが大切です。
呼吸がしやすく、酸素の取り込みがスムーズな素材を選びましょう。
また、顔にしっかりと密着しているかどうかも確認することが重要です。
サイズが合わない場合は、マスクを調整するか、別のサイズのマスクを選ぶようにしましょう。
適度な運動やストレッチ
運動やストレッチすることで、血行が良くなり、酸素が体内に行き渡るようになります。また、筋肉を使うことで呼吸が深くなり、酸素を取り込みやすくなります。日中に定期的に運動やストレッチを取り入れてみましょう。
十分な水分補給
口腔乾燥を防ぐために、十分な水分補給が必要です。
特に、マスクをつけているときは喉や口の粘膜が乾燥しやすくなるため、こまめに水分を摂るようにしましょう。
適度な休息と睡眠
日中の眠気を防ぐためには、適度な休息と睡眠が必要です。定期的に休憩を取り、睡眠時間を確保するようにしましょう。
酸欠にならないことが大切
マスク着用による酸欠は、日中の眠気や体調不良の原因となります。
酸欠状態を防ぐためには、適切なマスクの選択や運動、水分補給、休息と睡眠が必要です。
このことに気をつけながら、日常生活を過ごすことで、自然に眠気や体調不良もなくなるでしょう
また、高齢者や呼吸器疾患のある人、心肺機能が低下している人には、特に注意が必要です。
症状が続く場合には、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。